山口香さん「私もヤワラちゃんがよかった」“女三四郎”に誇りも笑い誘う 50代部門でベストヘア受賞「新手の詐欺かと」
全日本美容業生活衛生同業組合連合会(全美連)が主催する「ベスト・ヘア2023」の表彰式が23日、広島市で行われた。50代部門では、1988年ソウル五輪柔道女子52キロ級銅メダルの山口香さん(58)が受賞。「最初、電話で受賞を聞いたときは『新手の詐欺かな?』と思うくらい、このような賞をいただけるとは全く予想だにしていなかったので、大変うれしいです」と笑いを誘った。
山口さんは、女子柔道の黎明期から活躍し、1984年には日本初となる世界女王に輝いた。「女三四郎」の異名もついたが、司会者から当時どう受け止めていたのかを聞かれ、「私が柔道を始めたきっかけがテレビドラマ『姿三四郎』を見たことだったので大変光栄だった」と明かしつつ、「私の後にYAWARAちゃん(田村亮子)もいたので、私もYAWARAちゃんがよかったかな」と、冗談も交えて会場を沸かせた。
女子柔道が五輪に採用された当時は、スポーツ界全体で女子アスリートの活躍が少なかったと述懐。JOC理事などを歴任してきた山口さんは「今日もそうだが、10代から女性スポーツ選手が脚光を浴びてきたのはうれしいこと。今の選手が素晴らしい活躍をしてくれて、すごくインパクトを与えて、いい時代になった」と感慨を込めた。
同賞は、全美連が全国の加盟店と一般投票の集計をもとに、「ステキなヘアスタイルをしている著名人」を選出し、表彰するもの。今回は10代部門のスポーツクライミング森秋彩(20)から、70代部門のアーティスティックスイミング指導者・井村雅代さん(73)まで、各世代で世界で活躍した女性スポーツ関係者が選出された。





