多田修平、今季自己最高の10秒10で完全復活アピール、ナイトゲームズ・イン福井
「陸上・ナイトゲームズ・イン福井」(福井県営陸上競技場)
男子100メートルで東京五輪代表の多田修平(住友電工)が、今季自己最高の10秒10(追い風0・8メートル)で優勝した。低い姿勢のスタートからゴールまでトップを守った。17年に桐生祥秀が日本人初の9秒台となる9秒98を出した大会で、その時は2位だったため、「初めて福井で優勝することができてうれしい」と笑顔を咲かせた。
昨年からケガに苦しみ、今春には精神的な疲労で2週間ほどの休養期間も置いた。6月25日に鳥取市で行われた布勢スプリントで、五輪後では自己最速の10秒21を記録し、復活のきっかけをつかんだ。今大会で2年ぶりに10秒1台を出し、完全復活をアピールした。
自己記録の10秒01を上回るパリ五輪の参加標準記録(10秒00)を「狙っていたので、少し悔しかった」と本音も。精神的な不安も払拭(ふっしょく)。ファンに向けて「これから9秒台やパリ五輪のファイナルを目指して頑張っていきたい」と高らかに宣言した。





