バスケ女子の大量退団問題 12・4敗戦後のフロント発言を確認 最終調査経てWリーグが懲罰検討へ 新シーズン開幕までに結論
バスケットボール女子のWリーグは6日、都内で記者会見を開き、昨シーズン途中にシャンソン化粧品からヘッドコーチと7選手が大量退団した問題について途中経過を報告した。
退団選手に対する1次調査に加え、2次調査ではチーム関係者17人を聴取。昨年12月4日の全日本選手権2次ラウンドで東京医療保健大に敗れた後のミーティングにおいて、チームのフロントスタッフから選手に対し、処分を示唆する発言があったことを確認したと報告した。現在も調査は継続中で、チーム側からの追加資料提出を待った上で面談を行い、裁定委員会を通じて何らかの懲罰が必要な事案かどうかを判断する。同リーグとしては、新シーズン開幕までに結論を出す方針だという。
大量退団問題を受け、同リーグは3月に調査チームを設置。退団選手への聴取で、問題の引き金となったとされる昨年12月4日のミーティングにおける当該発言を確認したという。調査に当たっているコンプライアンス委員長の大場規安理事は、詳細は伏せながらも「シャンソン化粧品のフロントから(ミーティングで)発言した選手に対し、チームとしての規律を守るため、就業規則に則って何らかのペナルティになる可能性があることを伝えたものとされる発言があったと確認した」と説明した。
さらに、2次調査ではチーム関係者17人を5月中旬から6月に懸けて追加聴取。双方から話を聞いた上で、大場委員長は問題の発言に対する認識について「事実関係として(双方の見解に)それほど差はないと私自身は思っている」と話した。6月中旬にシャンソン化粧品関係者に実施予定だった面談は延期中で、今後はチーム側から提出予定だという追加資料の内容を踏まえ、最後に面談を行った上で調査結果を報告し、裁定委員会に判断を委ねる。
一連の問題を受け、同リーグの長崎俊也事務局長は「このような事態が発生し、多くの方にご心配をおかけしたことをおわびしたい。Wリーグとしては非常に重く受け止めている」と改めて陳謝した。





