山縣亮太 目標の10秒2台「着実に走りが戻りつつある」日本記録樹立の布勢スプリントで手応え

 B決勝で1着になった山縣亮太(中央)
 B決勝で1着になった山縣亮太(中央)
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 「陸上・布勢スプリント」(25日、ヤマタスポーツパーク陸上競技場)

 男子100メートルで9秒95の日本記録を持つ山縣亮太(31)=セイコー=が出場。予選で10秒29(追い風1・6メートル)をマークした。決勝には進めず、B決勝で10秒34(追い風1・4メートル)の同組1着だった。

 2年前のこの大会で日本記録を樹立して以来の出場。B決勝とはいえ「久しぶりの1着でゴールできた」と素直に喜んだ。予選では「(今大会で)狙っていた(10秒)2台が出てよかった」と手応えも残った。

 2021年10月に右膝を手術し、4月29日の織田記念国際(広島)の100メートル(10秒48)で1年7カ月ぶりの実戦復帰。世界選手権(8月、ブダペスト)がかかった日本選手権は出場資格を得られず、来年のパリ五輪に照準を合わせている。

 織田記念以来の100メートルでは「回転が上がらなかった織田に比べて足が速く回るようになった。着実に走りが戻りつつある」と自己分析。「課題がどんどん出てきた」と反省する表情に充実感をにじませていた。

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