錦織圭 1年8カ月ぶり復帰戦で決勝進出!圧巻ストレート勝ち「若干自分でもわらけてくるくらい」
「テニス・カリビアン・オープン」(17日、米自治領プエルトリコ)
準決勝が行われ、1年8カ月ぶりの大会出場となった元世界4位、錦織圭(33)=ユニクロ=は世界ランク423位のグスタボ・ハイデ(ブラジル)を6-4、6-2で下し、決勝進出を果たした。
前の試合が降雨で中断した影響で、試合開始が大幅に遅れながらも迎えた一戦。互いにサービスキープが続いたが、第10ゲームで錦織がついにブレイクし、第1セットをものにした。
第2セットは、第6ゲームをブレイク。鋭い加速でドロップショットに対応し、強さを見せつけた。
試合後は中継局のインタビューに「若干自分でもわらけてくるくらい。うれしいはうれしいです。でも、試合前も思っていたけど、勝ってくると自分への期待感が自然と増す。逆にいいプレーが出ないと、おかしいなと思ってしまったり。変な意味で自信がついていっちゃうので、そこをなんとか抑えながら」と振り返り「まだまだ正直このチャレンジャーのレベルですし、ツアーに戻って戦える自信はまだないので。今日の試合も、結構ギリギリでしたね、1セット目。2セット目はブレイクできてぱぱっと取れましたけど、1セット目は取られてもおかしくなかった内容。しぶとい相手に勝てたのは良かった」と率直に明かした。
錦織は1回戦で同ランク333位クリスチャン・ラングモ(米国)に6-2、6-4で快勝。16日の2回戦では同ランク258位のミッチェル・クルーガー(米国)に第1セットを奪われたが、見事な修正力で逆転勝ちし、準々決勝は同254位のアダム・ウォルトン(オーストラリア)にストレート勝ち。復帰戦で4強入りを果たしていた。
錦織は昨年1月に股関節の手術を受け、リハビリ中に右足首を痛めた。良性腫瘍(ガングリオン)ができ、神経にも影響が及び、痛みを誘発した。大会前には、一時は引退が頭をよぎったことも明かしつつ「やめるとかなり悔いが残ってしまう。まだ、そこには至れないところがある。めちゃめちゃ長かった。心の中では、はち切れそうなストレスがあった。どれだけ早く自分の納得のいく姿に戻せるか。そこはチャレンジとして楽しむしかない」と語っていた。




