伊藤美誠 故障抱え出場→16強で散り悔し涙 五輪代表争いは現在4番手
「卓球・全農カップ平塚大会」(6日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館)
第4回パリ五輪代表選考会として行われた。女子2回戦で、東京五輪代表の伊藤美誠(22)=スターツ=が長崎美柚(木下グループ)に2-4で敗れ、16強で散った。選考ポイント首位の早田ひな(日本生命)は長崎を退けて準決勝に進み、14歳の張本美和(木下アカデミー)は平野美宇(木下グループ)を撃破して4強入り。男子は張本智和(智和企画)が4強入りし、篠塚大登(愛知工大)、吉村真晴(TEAM MAHARU)は初戦敗退となった。
伊藤はまたも浮上のきっかけをつくれず、悔し涙を浮かべた。長崎との日本代表対決で力なく敗退。国内外での連戦の中で臀部(でんぶ)や腰付近に故障を抱えていたことを告白し「体の状態がよくなくて100%出し切れなかった。悔しいが、最後まで(大きな)ケガなく終われてよかった」と言い聞かせるしかなかった。1月から痛みを抱え、4月の国際大会でピークを迎えていたといい、今大会後に検査を受ける。
来年1月まで続く五輪代表争いでは現在4番手で、今回も16強止まりと苦境から脱することはできなかった。日本のエースは窮地に追い込まれているが、最もポイント配分の高い世界選手権(20日開幕・ダーバン)を控え「ケガしても出なきゃいけない大会がいっぱいある」と歯を食いしばった。




