立大監督・上野アンカーで長野V 自身4回目の優勝テープ「こんなに幸せなことはない」

 「全国都道府県対抗男子駅伝」(22日、広島市平和記念公園前発着)

 長野がこれまでの記録を1秒上回る2時間17分10秒の大会新記録で、最多9回目の優勝を果たした。2、3日に行われた東京箱根間往復大学駅伝競走で、立大を55年ぶりの出場に導いた男子駅伝監督の上野裕一郎(37)=セントポールク=が最終7区(13キロ)を務め、優勝のゴールテープを切った。埼玉が25秒差の2位、東京が3位に入った。

 右手で示した「4」が“日本一速い監督”の証しだった。自身4回目の優勝テープを切った上野は「こんなに幸せなことはない。こんな力のない37歳を選んでもらって」と感謝の言葉を並べた。大会記録をわずか1秒更新。駅伝王国に9回目の戴冠をもたらした。

 後続との49秒差は十分過ぎた。なかなか詰まらない差に途中から個人記録を狙わず、チームの優勝に徹した。「そういう判断は若い頃はできなかった。指導者の立場で、いろいろな考えを持てるようになった」。立大監督の肩書が安全運転を促した。

 東京からを含めて11回目の安芸路。故郷のために走りたいと手を挙げ続け、長野からは節目となる10回目の出場だった。2カ月で体重を3~4キロ落とし、レースは昨年12月以来。今でも立大の選手たちを先頭で引っ張っている。

 高校生3人が区間記録を更新するなど、中学生も含めて各世代が強い長野。「この子たちが育っていって、一般区間で走って、長野県の勝ちにどんどんつなげていってもらえれば私としてもうれしい」。最後は指導者の顔で後輩たちを見つめていた。

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