御嶽海 負傷の右肩問題なし!1場所での大関復帰へ白星発進「いい相撲だった」

 明生を下し、懸賞金を手に引き揚げる御嶽海
 押し出しで明生(手前)を破る御嶽海
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 「大相撲九州場所・初日」(13日、福岡国際センター)

 大関から陥落した関脇御嶽海(29)=出羽海=が明生(立浪)を押し出し、白星発進した。痛めていた右肩の不安を感じさせない快勝。1場所での大関復帰へ向け、復調を印象づけた。横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)が休場する中、大関陣は貴景勝(常盤山)が小結大栄翔(追手風)を押し出しで一蹴。かど番の正代(時津風)は新小結翔猿(追手風)に苦杯をなめた。先場所優勝の小結玉鷲(片男波)は逸ノ城(湊)に敗れた。

 迫力と自信に満ちた御嶽海が戻ってきた。立ち合い頭で当たると、力強く右でおっつけて前へ。明生に反撃の糸口すら与えず、そのまま押し出した。圧巻の相撲に、場内からは「おぉ~」というどよめきが上がった。

 不安視された注目の初日。「いい相撲だった」と手応え十分に滑り出した。夏場所で痛め、大関陥落の原因にもなった右肩も問題ない様子。「まだまだ始まったばかりなので。しっかり15日間やっていきたい」と油断なく先を見据えた。

 場所前はイメージトレーニングに取り組んだ。好調時の自身の映像を確認。「見ることによって気持ちも高まる。勝っている自分はカッコいい。その感覚が残っていますから」と記憶を呼び覚まして稽古に励んだ。優勝した初場所などだけでなく、若手時代の映像も。「ざんばらの頃とか。今はそんなふうに動けない代わりに、何が必要かなと考える」と意図を明かす。12月で30歳。「若くないと思って相撲を取るのが大事」と年齢なりの取り口を模索している。

 この日で幕内600回出場も達成。ただ「意外と取っているなと。もっともっと、取れるようにやっていきたい」と老け込むつもりはない。昭和以降、大関復帰を1場所で果たした過去7度(6人)のケースは、いずれも初日から2連勝以上。2日目の逸ノ城戦にも勝つことが、ノルマである2桁勝利へのカギとなる。

 横綱不在の場所。3度の優勝を誇る実力者が「自分の相撲を取れば盛り上がると思います」との言葉を現実にする。

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