石川佳純ショック 選考会2回戦敗退で世界選手権代表へピンチ「ダメですかね?」

 2回戦で森さくらに敗れ、肩を落とす石川佳純(撮影・伊藤笙子)
 2回戦、試合中もつらそうな表情を見せる石川佳純(右)=撮影・伊藤笙子
 2回戦で森さくらに敗れ、肩を落としながら引き上げる石川佳純(撮影・伊藤笙子))
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 「卓球・全農カップ・TOP32」(12日、船橋アリーナ)

 24年パリ五輪代表選考会の第3回大会として行われた。女子2回戦で、東京五輪代表の石川佳純(29)=全農=は、森さくら(日本生命)に2-4で敗戦。国内選考ポイントでは現在4番手につけているが、12月時点での上位5人が選出される来年の世界選手権シングルス代表入りを自力で決めることはできず、対抗選手の今大会での結果次第では落選が決まる可能性も出てきた。

 9月の第2回大会では準優勝を果たした石川だったが、今回は2回戦でつまずいた。森の緩いボールへの対処に手こずり、ラリーで主導権を奪えず、チャンスボールのミスも続いた。「切り替えるのが遅くて、ずっと相手のペースで、なかなか自分の得点パターンを見つけられなかった。ミスも多かった」。流れを引き戻せないまま相手の勢いに押し切られ苦杯。代表選考で大きな一戦だっただけに、ベンチに戻ると頭を抱えながらタオルで顔を覆い、ショックを押し殺した。

 目標と公言している来年の世界選手権シングルス代表入りに向けても厳しい状況となった。ライバル選手はまだ試合が続いているだけに「これって私、世界選手権(の可能性は)ダメなんですかね?」と報道陣に逆質問。大会前の時点で4番手につけていたものの、5位の木原美悠、6位平野美宇、7位の芝田沙季はそれぞれ8強入りを決めており、2人に抜かれた場合は落選となる可能性もある。

 パリ五輪代表選考は、国内選考会を中心に日本協会が各大会に設定されたポイントの合計で争う。石川はこれまで3月のライオンカップ・トップ32で6位、8月のTリーグ個人戦ノジマカップでは2回戦敗退。出遅れていたが、9月の全農カップ・トップ32福岡大会では準優勝に輝き、選考ポイントで一挙に4番手に浮上していた。

 石川自身はパリ五輪挑戦を公言していないものの、来年の世界選手権は獲得ポイントが最も多く、出場できるかどうかが五輪切符争いにも大きく影響する。「(選考レースは)試合が続く中でいいパフォーマンスを継続することができないと厳しい。(今回はいいプレーができず)それが残念」と落胆を隠せなかった。

 ◆11月11日時点での選考ポイントランキング上位

 【女子】早田ひな=117点、伊藤美誠=88点、長崎美柚=86点、石川佳純=76点、木原美悠=70点、平野美宇=56点、芝田沙季=54点、橋本帆乃香=50点

 ※全農カップは優勝=50点、2位=45点、3位=40点、4位=35点、5位=30点、6位=25点、7位=20点、8位=15点、ベスト16=10点

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