ワリエワのドーピング問題 結論は公表せず「秘密」に ロシア反ドーピング機関声明
ロシア・反ドーピング機関(RUSADA)は21日、フィギュアスケート女子で、世界最高得点保持者のカミラ・ワリエワ(16)についてのドーピング問題について、最終的な結果を公表しないと声明を出した。
公式ホームページに「保護対象者であるROCチームのメンバーのフィギュアスケート選手の利益を保護するため、RUSADAは、告発と問題の最終的な解決を含め、秘密とします。公聴会の日付、決定、またその他の詳細について発表するつもりはありません」と、声明を出した。
ワリエワは今年2月の北京五輪期間中に昨年12月25日に採取された検体から禁止薬物の「トリメタジジン」が検出されたことが判明し、大きな騒動となった。同選手は判明前に団体戦での金メダルに貢献。直後に判明したため、表彰式が中止となった。その後、一時的な出場停止処分が下されたが、スポーツ仲裁裁判所が16歳未満の「保護対象者」であることから個人戦出場が認められ、大会後半の女子シングルに出場。金メダル最有力候補とみられていたが、フリーでミスを連発し、暫定4位となった。
RUSADAは9月に調査が完了し、10月に公聴会を開くとしていた。
ワリエワの失格が失格となれば、北京五輪団体戦の金メダルははく奪され、2位だった米国が金メダル、3位だった日本が銀メダル、4位だったカナダが銅メダルにそれぞれ繰り上がる見込みだったが、不透明な状況となった。




