高木美帆が「チーム美帆」として再始動 「1人でやるからこそ得る発見もあり、刺激がたくさん」

 新体制で再始動した心境を語る高木美帆
 取材中、ヨハン・デビットコーチ(左)の話を隣で聞いている高木美帆
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 スピードスケート女子で、北京冬季五輪で金を含むメダル4個を獲得した高木美帆(28)=日体大職=が24日、長野・菅平高原で行っている個人合宿を公開した。今季から日本連盟のナショナルチーム(NT)を離れ、NT前ヘッドコーチのヨハン・デビット氏に師事して二人三脚で再始動。「チーム美帆」という名称も決まり、今後スタッフらメンバーを増やす構想も明かし「速く滑りたいという根本は変わらない。4年後(の五輪挑戦)となると答えはないが、ヨハンと新たな挑戦をしたい」と意欲を語った。

 ナショナルチームから〝独立〟し、自由時間が増えたかと思いきや「逆に(減った)」と苦笑いし、「もうちょっと(時間が)ほしいですね」と本音をのぞかせた。

 時間があれば何がしたいかと聞かれると、「南の島に行って浜辺で海でも眺めていたい気分」と笑うのも無理はない。6月に新体制での現役続行を発表したが、その前後から各方面との調整やミーティングを重ね、トレーニングと並行して雑事に追われた。さらに、五輪後のオフシーズンとあってスポンサーとの折衝や、イベントなどの仕事にも奔走。また、デビットコーチの来日手続きがまとまるまでは自身がオランダに渡ってトレーニングを続けたといい「6、7月とか忙しくて、何をしていたっけなと。何から説明していいか難しい」と虚空を見つめた。

 ただ、至れり尽くせりだったNTを自らの選択で離れただけに、煩雑な日常が待ち受けるのも織り込み済み。「(自身の)チームとしての体制が整ってない中で(環境に)不備を感じたり、今まで(NT時代は)できていたことができないってことが発生している」と明かしつつ、「毎日1人で(練習を)やるからこそ得る発見もあり、刺激がたくさん。そういうところは面白い」と目を輝かせた。

 シーズン初陣となる10月の全日本距離別選手権(長野)では500~3000メートルの4種目に出場する意向を表明。「今季は(記録の出やすい)カルガリーのW杯もあるので、自分のベストを抜きにいくのもワクワクする目標。やってみたいことが色々出てきた」。新天地での再出発に向けて「私の決断が良かったのかどうかは、シーズンを終えてみないとわからない。スケートのリザルト(成績)につなげられるかは自分次第だと強く感じている」と覚悟をのぞかせた。

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