玉井陸斗 自己ベスト更新V 100点台連発で24年パリへ「自信につながった」
「栃木国体・飛び込み」(14日、日環アリーナ栃木)
高校生以下が出場する少年男子高飛び込みが行われ、世界選手権で日本勢初の銀メダルに輝いた玉井陸斗(16)=兵庫・JSS宝塚=が573・55点で初優勝した。100点を超える演技を連発し、今シーズンの国内最終戦で自己ベストを更新。成年男子板飛び込みは、同代表の須山晴貴(栃木・栃木県スポーツ協会)が制した。
ラスト2本、驚異の大台連発だった。玉井は5本目に圧巻の100・30点をたたき出すと、最終6本目では審判員7人中6人が満点の完璧演技で108・00点。「絶対(自己ベストを)超えてやると決心して試合に臨んだ。自信にもつながった」と胸を張った。
11~12月の世界ジュニア選手権(カナダ)出場の可能性はあるものの、今季はこれで一区切り。強化期間に入る。世界選手権で銀メダルに輝いた激動の1年を「思い出深い。すごい成長できた」と振り返った。
来夏には福岡で世界選手権が予定され、24年パリ五輪に向けた戦いが本格的に始まる。「また一から課題を克服していって、福岡の世界水泳までつなげていけたら」。11日に16歳を迎えた日本の若きエース。ここからさらに成長を遂げる。