飛び込み・玉井と同僚の伊熊扇李がV「率直にうれしい」国体・少年男子板飛び込み

 「栃木国体・飛び込み」(13日、日環アリーナ栃木)

 少年男子3メートル板飛び込みが行われ、伊熊扇李(兵庫・JSS宝塚)が390・35で優勝した。2位には二羽倖駕(石川)、3位には柴大翔(茨城)が入った。

 伊熊は1本目から首位に立ち、そのまま逃げ切った。3本目は「上半身に力が入ってしまった」と、回転不足で水しぶきを上げてしまったが、それでもトップをキープ。4本目の307C(前逆宙返り3回転半抱え型)では全体最高得点となる73・50点をマークして持ち直した。「(国体は)普段の試合と違って緊張する。率直にうれしい」と笑顔を見せた。

 静岡県出身。ジュニア時代から圧倒的な競技センスで数々の全国大会を制覇した。その実力を買われて、世界選手権銀メダルの玉井陸斗(JSS宝塚)を指導する馬淵崇英氏からスカウトを受け、高校進学と同時に兵庫県のJSS宝塚に移籍した。

 日本代表選手らがそろう環境に身を置き、日々刺激を受けている。玉井からも「踏み切りの姿勢や技術のこと」についてアドバイスを受けるといい、伊熊は「自分より高いレベルの選手がたくさんいる。見るだけでも勉強にある」と手応えを語った。

 今年の2月に行われた日本代表選考会で、昨夏の東京五輪代表の伊藤洸輝(滋賀県スポーツ協会)とペアを組み、同シンクロ板飛び込みに出場。飛び込み界のレジェンド寺内健、坂井丞組(ミキハウス)を抑え、優勝した。

 伊藤とのペア継続は未定だが、来年4~5月に開催が予定されている選考会で結果を残せば、24年パリ五輪出場も夢物語ではなくなる。「4年に一度しかない。自分も玉井選手に早く追いつきたい気持ちもある。力を入れて取り組んでいきたい」と闘志を燃やした。

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