飛び込み・玉井が驚異“100点ダイブ”連発 今季国内最終戦で自己ベスト 国体初V

 2本目の演技を行う玉井
 表彰台で笑顔を見せる(左から)二羽倖駕、玉井陸斗、柴大翔
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 「栃木国体・飛び込み」(14日、日環アリーナ栃木)

 少年男子高飛び込みが行われ、世界選手権で日本勢初の銀メダルに輝いた玉井陸斗(兵庫・JSS宝塚)が573・55点で初優勝した。2位には362・90点で二羽倖駕(石川)、3位には柴大翔(茨城)339・55点で入った。

 初出場となった玉井は6本全ての演技をほぼ完璧に沈め、自己ベストを更新。「絶対(自己ベストを)超えてやると決心して試合に臨んだ。すごいうれしかったし、自信の方にもつながった」と胸を張った。

 圧巻だったのは最後の2本。5本目に103・30点をマークすると、最終6本目の5255B(後ろ宙返り2回転半2回半ひねりえび型)では、審判員7人中6人が10点満点をつける完璧な演技で、驚異の108・00点をたたき出した。国際大会で常に表彰台を席巻する飛び込み大国・中国の選手でも、1試合に2連続で100点を超える演技ができることはまれ。玉井は「絶対(100点を)超えてやるぞと臨みました」と、無類の勝負強さを発揮した。

 今年から須磨学園高に進学し、11日で16歳の誕生日を迎えた。6月の世界選手権で日本勢史上初の銀メダルを獲得するなど激動の1年を過ごした玉井は、「思い出深い1年になった。すごい成長できた1年だった」と満足した表情で振り返った。

 12月にカナダで開催される世界ジュニア出場の可能性は残されているが、今シーズンはこれで一区切り。2023年4~5月に開催が予定されている日本代表選考会、8月には世界選手権(福岡)と、24年パリ五輪に向けての戦いが本格化する。飛び込み界のホープは「まずはしっかり休んで。また1から課題を克服していって、福岡の世界水泳までつなげていけたら」と先を見据えた。

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