桃田賢斗 目の再検査受けていた「しっくりこない感覚」も異常なし 20年に眼窩底骨折

 バドミントン男子シングルスで世界ランク2位の桃田賢斗(27)=NTT東日本=が6日、22日開幕の世界選手権(東京体育館)に向けてオンラインで取材に応じた。昨夏の東京五輪では1次リーグ敗退で終わっただけに「コンディションはすごく上がってきている。東京で開催される世界選手権はすごくチャンスだと思うので、しっかり結果を求めてプレーしていきたい」と誓った。

 今年に入って、視覚への違和感から目の再検査を受けていたことを明かした。桃田は20年1月にマレーシアでの交通事故で右目眼窩底を骨折し、シャトルが二重に見える「複視」の症状があったが、手術を受けて回復。ただ、最近でも練習や試合の中でシャトルとの距離感やタイミングが合わない感覚があったといい、「どこか自分の中で(視覚が)しっくりきていない感覚だったので、もう一度検査してもらおうと」。

 検査の結果、視力自体には問題がなく、現在は眼球を動かしながら動体視力や焦点を合わせる能力を向上させるための「ビジョントレーニング」を断続的に行って回復に努めている。

 国際大会では昨年11月のインドネシア・マスターズを最後に優勝から遠ざかっているが、相手のショットに反応するための体の使い方も見直しながらコンディションを上げているという。「前は体をうまく使えてない感覚もあったし、(視覚的に)シャトルとの距離感も合ってない感覚もあったが、今は全く不安要素はない。どうやって速い展開についていくかを考えてプレーしている」と復調への自信をのぞかせた。

 ちょうど1年前の東京五輪は1次リーグで2敗を喫し、まさかの敗退。「悔しい思い出しかない。自分のふがいなさを痛感した」と振り返り、有観客で開催される今回の大舞台に向けて「あのときの悔しさを(晴らすためにも)、ちょうど(同じ)東京で世界選手権が開催されるので、しっかりそこで結果を出したい」と力を込めた。

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