フェンシングのエペ団体で日本初銅メダル“レジャー合宿”騒動乗り越え「新しい歴史」

 「フェンシング・世界選手権」(19日、カイロ)

 男子エペ団体で3位決定戦が行われ、東京五輪金メダルの日本(見延和靖、加納虹輝、山田優、松本龍)は世界ランク8位のハンガリーを45-30で下し、銅メダルを獲得した。世界選手権での同種目のメダルは日本勢史上初。大会直前の6月の沖縄合宿が“レジャー合宿”などと週刊誌で報じられる騒動もあったが、見延の個人銀に続く2つ目のメダルをもぎ取った。

 世界ランク1位の日本は準々決勝で中国に45-41で競り勝ち、準決勝はイタリアに31-41で敗れた。それでも表彰台を死守。加納は日本協会を通じ「銅メダルではありますが、チームで獲ったメダルは重みがあり、とても嬉しいです。さらに史上初ということで、エペの新しい歴史が生まれる中に自分がいられて誇りに思います」とコメントした。

 エペ男子団体で日本は、昨夏の東京五輪で悲願の金メダルを獲得。主将の見延が名付けた「エペジーーン」も話題となった。

 ただ、今年6月に沖縄で行った強化合宿では、バナナボートなどレジャーに興じていたなどと週刊誌に報じられる騒動もあった。

 日本協会は、4月からの長期海外遠征のリフレッシュ目的と、世界選手権に向けた強化を兼ねた合宿だったことを確認。武井壮会長は2日の理事会後「世間の合宿のイメージからはギャップがあるとは認識しているが、アスリートとしては(リフレッシュも)必要なものだったと考えている。ハードなトレーニングだけが練習ではなく、適切な休養も必要。世界選手権前の合宿期間に、ただ遊びたいという選手はいない」と、強化合宿の一環として理解を求めていた。

 騒動を乗り越えて、世界最高峰の大舞台で個人、団体ともに表彰台に立ち、結果でアピールした。

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