「大相撲名古屋場所」（１０日初日、ドルフィンズアリーナ）

　日本相撲協会は８日、取組編成会議を開き、２日目までの取組を決めた。２場所連続優勝を狙う一人横綱の照ノ富士（伊勢ケ浜）は、初日に小結阿炎（錣山）、２日目に霧馬山（陸奥）を迎える。初のかど番となる大関御嶽海（出羽海）は初日に隆の勝（常盤山）、２日目に琴ノ若（佐渡ケ獄）と対戦する。十両以上の初日からの休場者は、平幕高安（田子ノ浦）、十両石浦（宮城野）の２人。

　御嶽海はぶっつけ本番で初日に臨む。夏場所初日の高安戦で土俵下に転落した際、右肩を負傷。夏場所は６勝９敗と負け越した。愛知県犬山市内で稽古後に電話取材に応じた大関は、相撲を取る稽古は「全然やっていない」と明かし、この日も基礎運動と立ち合いの確認のみ。はりや電気治療を続ける右肩の状態は「大丈夫です、としかいいようがない。相撲は取れます」と説明し「ぶっつけです」と覚悟を決めた。

　ただ、もともと基礎運動が稽古の大半を占めるスタイル。「焦っても仕方ない」と冷静だ。かど番についても「特に」と意識はせず「１０勝できれば」と恒例の目標を宣言。この日は、紫の締め込みでも稽古に励み「気合が入る締め込み。１５日間これでいきます」と闘志を高めた。