埼玉がリーグワン初代王者 “笑わない男”稲垣「最高でした」口元を少し緩める

 ファンを背に優勝トロフィーを掲げる埼玉・稲垣啓太(右から2人目)ら(撮影・棚橋慶太)
 前半、マイボールを力強く押し込む埼玉・稲垣啓太(撮影・棚橋慶太)
 夫である埼玉・稲垣啓太にサムズアップする新井貴子(撮影・伊藤笙子)
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 「ラグビー・リーグワン・プレーオフ決勝、埼玉18-12東京SG」(29日、国立競技場)

 埼玉がロースコアの戦いを制し、リーグワン初代王者に輝いた。

 前半6分にPGで先制を許したが、同14分にSO山沢拓也が約50メートルのPGを決めて同点。同28分にはWTBマリカ・コロインベテがトライを挙げ、10-3とリードして前半を折り返した。

 後半はPGで点の奪い合いに。東京SGのFBダミアン・マッケンジーに連続PGを許し、1点差に追い上げられた。同24分に山沢がPGで返すと、2分後にはマッケンジーも決めて13-12と接戦で進んだ。

 差を付けたのは同33分。CTBディラン・ライリーのトライで18-12。最後は猛攻を受けながら6点差を守り切った。

 場内での優勝インタビューで、日本代表プロップの稲垣啓太は「こういったいい形でシーズンを締めくくることができて本当に最高です」と歓喜のコメント。3万3604人の観客が詰めかけた国立競技場で栄冠を勝ち取り「お客さんにたくさん足を運んでいただいて、最高の環境で決勝戦を行うことができました。ファンのみなさんのおかげです。本当にありがとうございます」とファンに感謝した。

 試合内容についても「80分間を通して反則をなるべく少なく、かつ相手にプレッシャーをかけていくというのが我々のテーマでした。今日はそれを遂行できたと思います」と納得の様子。インタビュアーから「今日1日は笑顔あふれる日になるのでは?」と問われると、“笑わない男”として知られる稲垣は「最高でした。ありがとうございます」と答え、口元を少しだけ緩めた。

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