羽生結弦 北京五輪以来96日ぶりに氷上で舞を披露 4回転トーループからトリプルA鮮やか

 フィギュアスケートのアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」が27日、千葉市の幕張メッセで開演した。男子で五輪2連覇の羽生結弦(27)=ANA=が北京五輪のエキシビション以来、96日ぶりに氷上での舞を披露。シンガー・ソングライターのスガシカオとコラボし「Real Face」で会場を沸かせた。注目の進退については語らず、取材対応もなかった。

 リンクサイドに置かれた紙コップを手に取った羽生は、おもむろに頭から水をかけた。96日ぶりに降り立った銀盤。水を滴らせ、羽生がキレキレのスピンやステップを披露すると、会場のボルテージは最高潮に達した。

 ショーの終盤。羽生はグレーの衣装のフードをかぶり、大トリで登場した。KAT-TUNのデビュー曲「Real Face」。同曲を作詞したスガシカオの生歌とコラボレーションだ。「ギリギリでいつも生きていたいから さぁ 思いきりブチ破ろう」-。ロック調のアップテンポなナンバーで「ドロップキック」の歌詞に合わせて“キック”する振り付けも披露。ギターの音色に合わせ力強く拳を握った。

 コロナ禍の影響もあり3年ぶりに開催された「ファンタジー・オン・アイス」。久々に再会した国内外のスケーターと、滑りを通して心を通わせた。オープニングでは、黒のラメ入りジャケット姿で4回転トーループを着氷。フィナーレでは、白の衣装で歌手・広瀬香美の生歌に乗せ「ロマンスの神様」を熱演した。その後は4回転トーループからトリプルアクセルの連続技を鮮やかに着氷。最後は「ありがとうございました!」と5000人の観客へあいさつし、大盛況のショーを締めくくった。

 これまで今後について「大好きなフィギュアスケートを極めていけたら」と話していた羽生。進退については語らなかったが、圧巻の演技こそ、道を追い続けていることの証しだった。

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