デニス・テンさん殺害事件で初公判 ベルトで殴られ、ナイフで2度…被告は無罪主張

 フィギュアスケート男子・ソチ五輪銅メダリストで、“カザフスタンの英雄”と呼ばれたデニス・テンさん(享年25歳)が昨年7月に刺殺された事件で、殺人の罪で起訴された被告2人の初公判が3日、アルマトイで行われた。ロシアの通信社「スプートニク」によると、2人は無罪を主張した。

 検察の説明によると、テンさんはアルマトイ市内で自身の車のミラーの盗難現場に遭遇。止めようとしたが、2人ともみ合いになった。被告の1人がズボンからベルトを外し、テンさんの顔面を殴打、もう1人がバッグからナイフを取り出し、テンさんの右太ももを2度刺した。当時の報道によれば「3リットル」の血液を失うほど、出血がひどく重篤な状態に陥り、その後、死亡が確認された。

 被告2人は「鏡を盗んだと認めているが、殺人については何も考えていなかった」と、主張しているという。

 デニス・テンさんは朝鮮系カザフスタン人のフィギュアスケーター。14年ソチ五輪ではSP9位からフリーで圧巻の演技を見せ、羽生結弦、パトリック・チャンに次ぐ銅メダルを獲得。カザフスタンにフィギュアスケートで初めてメダルをもたらした英雄だった。

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