池江璃花子 復帰後ベスト!アジア大会代表有力 完全復活へまた一歩「全て出せた」

 女子50メートルバタフライで優勝した池江璃花子
 スタンドに向かってピースサインする池江璃花子(撮影・金田祐二)
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 「競泳・日本選手権」(28日、横浜国際プール)

 女子50メートルバタフライは東京五輪代表の池江璃花子(21)=ルネサンス=が25秒49で連覇した。アジア大会(9月11~16日、杭州)の派遣標準記録を突破し、代表入りを有力にした。白血病から復帰後の自己ベスト、学生記録も更新した。

 また一つ復活への手応えを感じた。池江が復帰後、自己ベストをマーク。アジア大会の派遣標準記録も突破し「優勝できてよかった。選考会で失敗したので繰り返さないように自分の泳ぎを心がけた」と安どの表情を見せた。

 選手入場の際、スタートするまで一度も顔を上げることなく、集中力を高めレースに臨んだ。「いつもと違った緊張感があった」と重圧も感じていたが、持ち前の大きな泳ぎで中盤に抜け出しフィニッシュ。「今出せることは全て出せた」とうなずいた。

 白血病発覚から約3年。闘病を経て東京五輪に出場した。しかし、3月の選考会では、22年世界選手権(6~7月、ブダペスト)の派遣標準記録にわずか届かず、切符を逃した。「東京五輪の選考でいい結果が出てしまったからこそ、心のダメージが強かった」と、1、2週間は精神的に落ち込んでしまったことを明かした。

 気持ちを切り替え臨んだ今大会では「タイムではなく順位を意識した」と優勝。さらに自身が持つ学生記録も更新した。「失敗があったからこそ。レースで焦ったらタイムが伸びないことが改めて分かった」と話した。

 アジア大会代表入りが有力となった。前回2018年ジャカルタ・アジア大会では6冠を達成し、MVPにも輝いた思い出もある。「最後に海外に行ったのは4年前。新しいルーティンを見つけながら、アジアは上位に食い込めるようにしたい」と意気込んだ。今大会は残り4種目。24年パリ五輪へ向け、また一つ階段を上った。

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