若隆景 三役初2桁星 全勝の高安撃破でトップ並んだ「自分の相撲が取れている」

 「大相撲春場所・11日目」(23日、エディオンアリーナ大阪)

 新関脇若隆景が全勝だった平幕高安に土をつけて1敗を守り、トップに並んだ。10勝目を挙げ、大関とりの足がかりを築くことにも成功。1936年夏場所の双葉山以来86年ぶり3人目となる新関脇優勝も視界に入ってきた。

 重い石がズズッと動くように、若隆景が前に出た。自分よりひと回り大きな高安を、下からおっつけて押し上げる。もろ差しになると、元大関に粘りを許さず一気に寄り切り。「下からよく攻められた。自分の相撲が取れているかな」。優勝争いの直接対決を圧巻の相撲で制し、大きな拍手を浴びた。

 1敗でトップに並んだことには「自分の相撲に集中していきたい」と無関心を貫いたが、新関脇優勝を果たせば双葉山以来86年ぶりだ。若隆景の祖父・元小結若葉山は、双葉山相撲道場から1942年に初土俵を踏んだ。不思議な縁がある偉業に挑む孫に、天国の祖父も喜んでいるに違いない。

 三役で初の2桁星。大関とりの足がかりも築いたことにも「まあ、一生懸命相撲をとりたい」としか語らなかった若隆景だが、成長ぶりは誰もが認める。八角理事長(元横綱北勝海)は「力がついた。押されないし押し負けない」と評価。普段から稽古する兄の幕内若元春は「下半身の安定はすごくある。横に振られても崩れなくなった。ここ最近は、ずっと勝てていない」と明かし、高安に勝った弟の一番を見て「すごいっすね」と笑った。

 残りは4日。寡黙な新関脇は「自分の相撲に集中していきたい」と、いつものフレーズを繰り返した。初の賜杯へ、ぶれずに突き進む。

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