【北京共同】国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長は4日の開会式であいさつし、開幕直前にロシアがウクライナに侵攻したことを念頭に「世界で起こっていることに恐怖を感じている。21世紀は戦争や憎しみではなく、対話と外交の時代だ」と語り掛けた。混迷する国際情勢を受け、冒頭で平和のメッセージを訴える異例のスピーチとなった。
国連による「五輪休戦決議」について「違反することなく、順守されなくてはならない」と指摘。障害者スポーツの国際統括団体として「差別、憎しみ、争いのない、よりインクルーシブ(分け隔てのない)な世界を目指す」と宣言した。