北京パラ開会式 IPC会長「戦争と憎しみの時代ではない」世界平和を強く訴える

 北京冬季パラリンピックの開会式が4日、北京市内の国家体育場(通称「鳥の巣」)で行われ、10日間に渡る大会が開幕した。13日まで6競技78種目が実施される。ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシアとベラルーシが大会から除外される中、障害者スポーツの祭典には46カ国・地域から約560選手が参加する。

 4競技に29選手が参加する日本選手団は、2大会連続出場となる距離スキー男子の川除大輝(日立ソリューションズJSC)が旗手を務めた。ウクライナが登場すると、会場から大きな拍手が起こった。

 国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長はあいさつに立ち、「今夜はまず平和のメッセージから始めないといけない。共生を中核とし、多様性を受け入れる組織のリーダーとして、今、世界で起こっていることに強い衝撃を受けている。21世紀は対話と外交の時代のはず。戦争と憎しみの時代ではない」と世界の平和を強く訴えた。

 さらに五輪パラリンピック中の休戦は国連決議として採択されていると再確認した上で、「尊重して守るべき事で、違反があってはならない。IPCではみんなが共生できる世界、差別や憎しみ、無知とは無縁の紛争のない社会を目指している」と強調。共生や多様性といったパラリンピックの精神を掲げ、「今夜パラムーブメントは世界各国の当局者に呼びかけます。アスリートたちと同様にひとつになり、平和、理解、共生を促してください。世界は共に生きるべく場であるべきで、分断であってはならない」と言葉に力を込めた。

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