日本短距離界の“女王”福島千里が引退 「恐怖心」から決断に迷いも

 陸上女子短距離で2008年北京から3大会連続で五輪に出場した福島千里(33)=セイコー=が29日、都内で現役引退会見を行った。「全ての皆さまに感謝の気持ちで一杯」と晴れやかだった。

 100メートル、200メートルの日本記録を持つ日本短距離界の“女王”が第一戦を退く。現役引退を決めたのは、昨年9月の全日本実業団対抗選手権後。「東京五輪が終わったタイミングでしたし、ここ数年はけがと共に走ってきた。正直、やりたい練習よりもやれる練習が多くなっていた」と説明した。

 決断には迷いもあった。「わりと自分に厳しくやってきたタイプ。『やめる』『諦める』ことに対してすごく恐怖心があった」。それだけに「達成感はそこまでないけど、解放感は少しある」とすっきりとした表情だった。

 今後は「セイコースマイルアンバサダー(スポーツ担当)」として次世代育成に貢献する。「たくさんの子供たちに走る楽しさや、挑戦することの大切さを伝えていけたら」。穏やかな口調で、第二の人生を思い描いた。

 ◆福島千里(ふくしま・ちさと)1988年6月27日、北海道幕別町出身。小学4年から競技を始め、帯広南商高から北海道ハイテクノロジー専門学校に進んだ。17年にプロ転向し、18年にセイコー入社。五輪は08年北京大会100メートルに日本女子で56年ぶりに出場し、12年ロンドン、16年リオと3大会連続で出場した。100メートルで11秒21、200メートルで22秒88の日本記録を持ち、日本選手権はともに8度制した。デイリースポーツ制定「2011年度ホワイトベア・スポーツ賞」受賞。165センチ、52キロ。

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