御嶽海 V&大関王手!千秋楽の照ノ富士戦に自信「まあ、見ててください」

 「大相撲初場所・14日目」(22日、両国国技館)

 関脇御嶽海が宝富士を送り出しで下して2敗を守り、ついに単独トップに立った。千秋楽で横綱照ノ富士に勝って3度目の優勝を決め、大関昇進も一気につかみ取る。照ノ富士は阿炎に押し出しされて3敗目を喫し、トップ陥落。千秋楽は1差の3敗を守った阿炎、琴ノ若が対戦。御嶽海が照ノ富士に負ければ、3敗で3人が並び、ともえ戦になる。

 全身から自信がみなぎった。3度目の賜杯へ頭一つ抜け出して迎える千秋楽。御嶽海はメンタルの状態を「最高ですね。気持ちいいです」と言い切った。

 好調の宝富士も問題にしなかった。左をのぞかせ、右からおっつけて前へ。右も差し、相手の投げもかわして送り出した。左四つで力を発揮するベテランを「まわしを取られないように。落ち着いて前に出ることを意識すれば何の問題もない」と思い通りに封じた。

 これで場所後の大関昇進のチャンスが大きく広がってきた。目安は三役で直近3場所合計33勝。御嶽海は9勝、11勝ときて、千秋楽で13勝目を挙げれば、数字をクリアする。

 番付編成を担う審判部は千秋楽、大関昇進を協議する臨時会議を開くことが関係者の話で分かった。起点が9勝止まりである点は議論となるが、横綱を倒して優勝なら、昇進の可能性は高まる。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「立派ですよ。プレッシャーの中で、力を出すということは。ずっと三役でいることが、安定した力ということ。よくやってくれてますよね」と絶賛した。

 昨年末には優勝への意欲をのぞかせつつ「横綱が強過ぎちゃう」とも話していた御嶽海。だが、今場所中はポジティブな発言が目立つ。千秋楽の照ノ富士戦へも「自分の相撲を取れば大丈夫です」と堂々と答え、対策については「まあ、明日、見ててください」と力強く話した。大器についに備わった本物の自信。優勝と大関の座を一気に手に入れる。

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