鍵山優真が示した地力強化 3Aミスも自己ベスト迫る100点台「成長できた部分」

 男子SPで首位に立った鍵山優真=グルノーブル(共同)
 男子SPで首位に立った鍵山優真=グルノーブル(ロイター=共同)
 男子SPの演技を終え、手を振る鍵山優真=グルノーブル(共同)
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 「フィギュアスケート・フランス杯」(19日、グルノーブル)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、21年世界選手権銀メダリストの鍵山優真(18)=オリエンタルバイオ・星槎=が自己ベストに迫り、今季世界3位となる100・64点で首位発進を決めた。2位にはデニス・ヴァシリエフス(ラトビア)、3位にはジェイソン・ブラウン(米国)がつけた。佐藤駿(17)=フジ・コーポレーション=は87・82点で4位につけた。

 完ぺきではなくても超えた大台が、地力アップの証明だった。鍵山は冒頭の4回転サルコー-3回転トーループ、続く4回転トーループを高い出来栄え点を得る内容で鮮やかに成功。最後のトリプルアクセルは「回りすぎた。回転を開くタイミングが遅れてしまった」とステップアウトしてしまったが、スピン、ステップもハイレベルを並べ、今季のSP「ウェン・ユア・スマイリング」の世界観を体現した。

 得点が発表されると、小さくガッツポーズ。SP100点台は今季、ネーサン・チェン、宇野昌磨に続く3人目。3月の世界選手権での100・96点に迫るスコアに「小さなミスがあっても、100点台。自分の中でも大きな進展。そこは成長できた部分かなと思う」と、うなずいた。

 GPイタリア杯を制している鍵山は、表彰台に乗れば、初のGPファイナル出場(12月・大阪)が決定する。フリーで今季組み込んでいる4回転ループに挑戦するかどうかは「(コーチである)父と話し合って決めたい。ループを入れるかわからない。入れるにしても、入れないにしてもそれ以外でしっかりとまとめられたらいいなと」と話し、「ファイナルは目標ですけど、考えすぎると緊張してしまう」と、自然体で挑むことを誓った。

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