佐々木健志がオール一本V 1試合平均わずか92秒の瞬殺 パリ五輪へ猛アピール

 「柔道・グランドスラムパリ大会」(18日、パリ)

 男女計7階級が行われ、男子81キロ級は18年マスターズ王者の佐々木健志(25)=ALSOK=が5試合をオール一本勝ちで優勝した。

 佐々木が24年五輪開催地パリで衝撃的な強さを刻んだ。準々決勝は世界王者で東京五輪銅メダルのカス(ドイツ)を1分9秒横四方固めで退けると、決勝は世界ランク1位のグリガラシビリ(ジョージア)を1分15秒合わせ技一本で撃破。海外勢の層が厚い階級にあって、1試合平均わずか92秒という異次元の圧勝劇を見せつけた。

 強靱(きょうじん)なフィジカルから繰り出す切れ味鋭い立ち技、決定力の高い寝技を武器に攻撃的な柔道を信条としており、攻め急いで自滅する課題も克服しつつある。昨年12月の体重無差別の全日本選手権で3位と大健闘し、4月の全日本選抜体重別選手権も圧倒的に優勝とした勢いをさらに加速させた。

 約3年ぶりに国際大会を制し、自身のインスタグラムで「久々の国際大会、成長した姿を見せられた。この結果におごることなく、まだまだ上を目指して頑張る」とコメント。日本男子が鈴木桂治監督体制になっての初陣で、武骨な25歳がパリ五輪に向けて強烈にアピールした。

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