大坂なおみ連覇へ快勝!6年連続の初戦突破決める 有観客に「本物の声援夢のよう」

 「テニス・全米オープン」(30日、ニューヨーク)

 開幕し、女子シングルス1回戦で2連覇を狙う世界ランク3位の第3シード、大坂なおみ(23)=日清食品=は同87位のマリエ・ブズコバ(チェコ)を6-4、6-1で退け、6年連続で初戦を突破した。2回戦で世界145位のオルガ・ダニロビッチ(セルビア)と対戦する。20年は新型コロナウイルス禍で無観客開催だったが、21年はワクチン接種済みの観客を受け入れる。シングルスの優勝賞金は250万ドル(約2億7500万円)。

 開幕日に訪れた、目の肥えたファンを喜ばせた。大坂は「最後は緊張よりも楽しみが勝っていた」と尻上がりに自分らしい攻撃的なプレーを発揮し、ストレート勝ち。2連覇へ好発進し「2セットで勝てたことは大きい」と表情を緩めた。

 20年の全豪で勝った相手だったが、第1セットは一進一退。第3ゲームは0-40から3連続でブレークポイントをしのいだ。互いに譲らない展開で第10ゲームをブレーク。このセットをものにし主導権を握った。第2セットは最速190キロを超えたサーブも駆使して一度もブレークを許さず、3回戦で格下に敗れた前哨戦の影響を感じさせなかった。

 試合後には客席の少女に東京五輪のピンバッジをプレゼントした。子どもの時から見ていた思い入れのある大会に観客が戻り「選手としてファンを楽しませたい。本物の声援を聞けたのは夢のようだった」と後押しを受けたセンターコートで躍動した。

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