トランポリン・森ひかる 22歳の誓い「最高の舞台で感謝の1本を」

 東京五輪に出場するトランポリンの男女代表が7日、オンライン会見を行った。19年世界女王の森ひかる(22)=金沢学院大ク=は、七夕のこの日が22歳の誕生日。1年の延期を経て挑む夢舞台に「最高の舞台で最高の演技、感謝の気持ちを込めた1本を跳びたい」と、誓った。

 トレードマークのスマイル全開の所信表明だった。七夕のこの日、22回目の誕生日を迎えた森は「五輪があったり終わったり、新しいことがたくさんある1年。どんな時も楽しむこと、感謝を忘れず、すてきな女性になっていきたい」。開幕まであと2週間。充実ぶりが表情から溢(あふ)れ出た。

 6月のイタリアでのW杯最終戦で女子個人日本勢初優勝を果たした。「今は毎日、悔いのない練習ができている」。武器であるトリフィス(3回宙返り)を2つ組み込む構成も「ポイントつかめて、意識するところまでできている」と、完成度が高まってきた。

 こだわりを持つ指の先から、モチベーションを高めている。大会前にレオタードに合わせて、ネイルを変えるのがこだわり。ただ、この合宿では「めちゃくちゃかわいいネイルをしてます」と、白い花などがあしらわれた爪を披露。左手親指にはひそかに「ニコちゃんマーク」を入れており、「不安が出て、下を向くような時に、これをみて意識して笑えるように」と、明かした。

 女子決勝は7月30日。コロナ禍による1年延期で、精神的に不安定になった時期もあったが、乗り越えてたどり着いた舞台。「たくさんの山を越えてきた。最高の舞台で最高の演技をして感謝の気持ちをこめた1本を跳びたい」。笑顔と共に、夢へと舞う。

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