池江「パリ五輪が今の一番の目標」 白血病公表から1年…初TV出演で前向きな姿

 白血病の治療を終えた競泳女子の池江璃花子(19)=ルネサンス=が19日、テレビ朝日「報道ステーション」で松岡修造氏(52)との対談形式のインタビューに応じた。昨年2月に病を公表後、テレビ出演は初めて。「パリ(五輪、24年)が今の一番の目標。出られなかったとしても次(の五輪)がある」と前向きに語った。

 病気を宣告された時は「大泣きした」というが「部屋に戻ってきたら意外とけろっとしていた」と明かす。「正直、アスリートとしては良くない考えかもしれないけど、やっぱりどこかにプレッシャーがあって、もう五輪について考えなくていいんだって気持ちになった」と振り返った。

 また、闘病生活中は「寝返り打つのもしんどかった」ほどだったといい「本当に一番しんどい時は死にたいって思いました」と吐露。「絶対大丈夫、絶対いつか治るって。そう言ってないと自分の気持ちがどんどん沈んでっちゃうから、表面上は大丈夫、大丈夫って言い聞かせていました」「こんな経験二度としないだろうって経験はした」とも語った。

 最近は泳いでいる自分の姿を夢に見る日もあるという。「水泳をすること、生きてここにいることが当たり前になっていたけど、それは全く違って、ここにいることが奇跡だし、生きていることが奇跡って、気持ちがそういう風に変わりました」と池江。涙を流す場面もあったが「ここまで元気になれた人間がいるんだから、あなたも元気になれるよって伝えたい」と笑顔で語った。

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