丸川五輪相、トランスジェンダー選手初の五輪出場に「多様性と調和の重要性、改めて認識を」

 丸川珠代五輪相(50)は15日、閣議後の定例会見を行った。重量挙げ女子87キロ超級で、性別適合手術で男子から女子に性別を転換したローレル・ハバード(ニュージーランド)が、トランスジェンダー選手で初めてとなる五輪に出場を決めたが、一部のライバル選手から、同選手の身体的優位性を指摘し「競技が公平でなくなる」といった不満も出ていることについて、丸川五輪相は「五輪憲章にある根本原則では性別、性的趣向による差別の禁止が掲げられている。この大会のコンセプトも多様性と調和が掲げられている。IOCではトランスジェンダーの選手が大会に参加できる条件を定めたガイドラインを2015年に出している。このガイドラインを考慮して参加資格が決定されていると承知している」と一連の流れを説明。その上で「一連の取り組みを含めて、東京大会において、多くの方々の理解が得られる形で多様性と調和の重要性が改めて認識されることを願っております」と、語った。

 43歳のハバードは、2013年に性別適合手術を受けるまでは男子として競技をしていた。今後、ニュージーランド・オリンピック委員会が、付与された出場権の行使を確認するなどの手続きを経て正式決定となる。

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