ラグビー稲垣啓太「プレッシャーはね返す」日本代表601日ぶり実戦 目指すは19年超え

 止まった時間が動き出す。ラグビーの日本代表は11日、サンウルブズ戦(12日、エコパスタジアム)に向けて前日練習を行った。コロナ禍で昨年は代表活動が中止となり、2019年10月20日のW杯準々決勝南アフリカ戦(3-26で敗退)以来601日ぶりとなる実戦。プロップ稲垣啓太(パナソニック)は快進撃を遂げた19年を超えるレベルアップを誓った。

 「場面場面でどういうスクラムを組むかを突き詰めてきた。2019年の南アフリカ戦。このスクラムができていれば…。たらればは好きじゃないんですが、ゲームを想定したスクラムを組むことが大事。時間帯、地域、駆け引き…。実戦を通して経験していきたい」。2年前の敗因を突き詰めて、そこからさらに積み上げていく思いだ。

 新たな代表は5月26日に集合し、大分・別府で2週間の合宿を重ねてきた。練習期間としては短い。確認すべきこととして、「自分たちがコントロールできる部分に関してはすべてやっていきたい。その中で久しぶりの代表戦。ミスも出るでしょう。そのミスに対してどれだけアプローチできるか。80分通してマインドセット、インテンシティが保てるかが課題」と掲げた。

 26日には全英・アイルランド代表ライオンズ戦と英エディンバラで対戦する。ライオンズは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドを代表する選手を集め4年に一度編成されるドリームチーム。サンウルブズ戦は大一番に向けての調整を兼ねた大事な代表再起戦となる。

 「楽しみという部分に関してはないですね。プレッシャーに関しては全選手があるんじゃないでしょうか。サンウルブズの立場と日本代表の立場ではかかってくるプレッシャーも違う。そのプレッシャーを受け入れてはね返すだけの準備はできている。その部分をしっかり出せれば」。いつものように、表情ひとつ変えずに言う。目指すは2019年超え。2023年W杯へ、新たな一歩を踏み出す。

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