前田マヒナ 残り30秒で乗った五輪王手 土壇場で逆転!2位食い込んだ
「サーフィン・ワールドゲームズ」(3日、エルサルバドル)
東京五輪最終予選を兼ねて行われ、女子はハワイ出身の前田マヒナ(23)が4回戦4組を7・04点で2位通過し、東京五輪出場に王手をかけた。条件付きの五輪代表権を持つ松田詩野は敗者復活4回戦6組を5・00点の4位で敗退し、41位。松田の五輪出場は、日本勢の結果次第となった。女子の都筑有夢路は敗者復活4回戦、同5回戦を突破。男子の村上舜、大原洋人、今大会で五輪代表に決まった五十嵐カノアは4回戦を勝ち上がった。
土壇場の逆転劇で、五輪出場に王手をかけた。前田は残り3分をトップで迎えたが、僅差の争いで残り1分で3位に転落。追い詰められたが残り30秒で波に乗ると、2・87点を出して何とか2位に食い込んだ。
ハワイを拠点にする前田は、中米の波を「ハワイみたいにすごく強くはないけど、日本の方がもっとソフト」と分析する。「サーフィンとボードをうまく合わせた」と自信を持って挑んだ今大会。世界最高峰チャンピオンシップツアー(CT)のトップ選手、ステファニー・ギルモア(オーストラリア)も下し、世界で戦える実力を証明してみせた。
東京五輪出場には上位7人(プロツアー枠で五輪代表権を持つ選手を除く)に入る必要がある。前田は現在12位以内が確定しており、5回戦を勝ち進むと6位以内が確定する。五輪切符まであとわずか。「先のことを考えると緊張するから、ヒート・バイ・ヒート(1試合ごと)で考える」。冷静に、夢舞台へ勝ち進む。





