JOC山下泰裕会長 尾身氏の「やるのなら、規模を最小限」に「重い発言」
日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は3日、都内で定例会見を行った。
この日で開幕まであと50日。コロナ禍での開催について、否定的な世論がいまだ根強い中、政府の新型コロナウイルス感染症分科会の尾身茂会長が「本来はパンデミック(世界的大流行)でやることが普通ではない。やるのなら、規模を最小限で」と発言したことについての受け止めを問われ、「まったくその通りだと思う」とうなずいた。
「東京五輪・パラリンピックは8年前に開催が決まり、関係者がずっと準備を進めてきた。できる限りサイズを最小限でという、この発言は重い。市民の皆さんにご負担をお掛けしないように、もう1段努力する必要がある」と、語った。
再延期については「現実的に不可能」とし、中止についても「日本国民の安全安心を確保し、迷惑を掛けない形でできると信じている」と、否定的な見方を示した。