「大相撲夏場所」（９日初日、両国国技館）

　大関朝乃山（２７）＝高砂＝が６日、都内の部屋で幕下相手に約２０番取って調整した。稽古後、電話取材に応じ、自己最多１３勝以上で大関初優勝を誓った。

　大関として１年、休場を除けば５場所すべて２桁勝利ながら、結果に満足はない。「今の地位になったら実力で優勝しなくちゃいけない」と意気込んだ。

　大関昇進時、先代師匠（元大関朝潮、現錦島親方）から「１３勝で優勝」と指令された。「まだ１２番（勝）しかない。それ以上勝たないといけない」と師との約束も果たす。

　今年、浴衣の生地などに使う反物は地元・富山名物、チューリップのデザインにして後援者らに贈った。「皆さんに喜んでいただけるように」と、故郷愛を全開に、２年ぶり“夏場所連覇”に挑む。