御嶽海、スピード増で大関とる 同学年・響龍さん急逝には心痛
「大相撲夏場所」(9日初日、両国国技館)
小結御嶽海(28)=出羽海=が2日、都内の部屋で基礎運動などを行い、稽古後、電話取材に応じた。「ずっと上がりたい地位」と言う大関とりへ磨いてきたのがスピードだ。
理想とするのは2015年九州場所、新入幕の時。「スピード=重さ。スピードがあったからこそ相手に伝わるものがあった」と何度も映像を見返した。コロナ禍の中、基礎を徹底し、体重を絞り感覚的には近づいてきた。
6場所連続24度目の三役在位。2度の優勝を誇る実力者が「2桁(勝利)しか見ていない」と大関とりへ今度こそ足がかりを築く。
一方で4月28日に急性呼吸不全で亡くなった境川部屋の三段目、響龍さんには心を痛めた。御嶽海と同学年の28歳で高校時代、対戦経験もある。「危険なスポーツだということを改めて思いました」と神妙に語った。