白鵬の一代年寄襲名に厳しい見解 外国人力士には「入日本化」を提言 有識者会議

 「大相撲の継承発展を考える有識者会議」が19日、東京・両国国技館で最終会合を開き、プロ野球ソフトバンクの王貞治会長らメンバーが約2年間、議論してまとめた提言書が八角理事長(元横綱北勝海)に提出された。

 同提言書では功績の著しい横綱が現役時のしこ名のまま親方を名乗る「一代年寄」の特例について言及。名跡が一代限りで弟子への継承が認められておらず、「大相撲の師資相承の伝統から外れた異形の資格」と、問題提起した。

 また「公益財団法人としての制度的な裏付けとは整合しない」とも指摘。過去の一代年寄は大鵬、北の湖、貴乃花(千代の富士は辞退)の3人だが、いずれも2013年の公益財団法人への移行前に襲名した。

 史上最多44回の優勝を誇る横綱白鵬(36)=宮城野=にとって一代年寄「白鵬」襲名へは厳しい見解が示された形になる。会合後に会見した八角理事長(元横綱北勝海)は今後の一代年寄に関し「もしそういう場面があれば理事会で審議していきたい」と話した。

 同会議は19年5月に設置。元横綱日馬富士による暴行事件などの不祥事をきっかけに大相撲の多国籍化と大相撲のあり方を議論してきた。外国出身力士に対しては「入(にゅう)日本化」と表現。「伝統と慣習を受け入れ日本文化になじむこと」を提言した。

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