池江璃花子が全体3位で決勝へ 復帰後ベスト大幅更新「いいレースできた」
「競泳・日本選手権」(3日、東京アクアティクスセンター)
女子100メートルバタフライ準決勝が行われ、白血病からの完全復活を目指す池江璃花子(20)=ルネサンス=が、58秒48の1組1着でゴールし、全体3位で決勝進出を決めた。予選の58秒68からタイムを上げた。
池江は前半の100メートルを26秒95で折り返すと、終盤もペースを乱さず、先頭でタッチした。2月の東京都オープンでマークした復帰後ベスト59秒44を、この日だけで0秒96更新した。NHKのインタビューでは「準決勝は58秒台で泳げたらと思っていた。いいレースができたんじゃないかと思います」と、納得した表情をみせた。2本レースをこなし「疲れは結構きてるんですけど」としつつ、「前回も復帰後初めてバタフライのレースを泳いだ次の日のほうが意外と体の状態は良かった。決勝はリラックスして泳げると思う」と、話した。
4日の決勝で派遣標準記録(57秒10)を突破し、上位2人以内に入れば東京五輪代表に内定するが、「速い選手も揃っているので、しっかり上位に食い込めるようにしたい。以前から言ってる通り、今の自分は東京五輪がメインじゃない。ここで経験を積んで、準決勝よりもいいタイムで泳げたらいいなと思います」と、自然体で挑むことを誓った。



