コロナ感染の若隆景「すごい怖い病気」全身痛に悪寒、発熱約40度、味覚、聴覚障害も

合同稽古に合流し関取衆との申し合いを行う若隆景(代表撮影)
合同稽古に合流し関取衆との申し合いを行う若隆景(代表撮影)
霧馬山(右)と激しく押し合う若隆景(代表撮影)
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 新型コロナウイルスに感染し、1月の大相撲初場所を全休した荒汐部屋の幕内若隆景(26)、十両若元春(27)が23日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に合流した。同部屋は年末年始にかけ、師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)を含め、集団感染が発生した。

 若隆景は関取衆の申し合いで12番。「自分のスタミナっていうか体力的に、回復してるかどうかっていうのが…。はっきりとは言えないですけど。息切れとか、息苦しさっていうか、そういうのは若干、やっぱりあるのかなって思います」とまだ万全ではない様子。

 異変を感じたのは昨年12月30日。稽古が終わり、その日の夜、倦怠(けんたい)感があった。翌大みそかの朝に発熱し、PCR検査を受けた。

 朝、37度8分くらいの熱が検査後、帰宅すると40度近くまで上昇。「全身、何て言うんですかね、痛くて、寒気もすごくて」と症状を振り返った。

 入院となり、味覚、嗅覚障害にも苦しんだ。「あとやっぱり、熱が上がったり下がったり。薬飲んで、一時、落ち着いたりもするんですけど。また、すぐ40度近くまで上がったりとかはありましたね。熱自体は3、4日ぐらいですかね。ただ、味覚障害とか嗅覚障害は2週間以上ずっと」と後遺症は続いた。

 ウイルスの恐怖は体に刻まれている。「すごい怖い病気だなっていうか、ウイルスだなというふうなことは思いました」と語った。

 全休した初場所はテレビで観戦していた。「不思議な感じ。まあ、しっかり治して、場所頑張ろうっていう気持ちの方が強かった」とまずは体を取り戻すことに専念した。

 稽古は2月1日から再開。「やっぱり相撲を取り始めてから、相撲取る稽古をし始めてから、やっぱりちょっとおかしいなって言うか。その息切れっていうのは少し感じました」と違和感があった。

 春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向け、しっかりと体力、実戦勘を戻していく。「そこまで後遺症がありそうっていうのは自分の感じではない。体を動かしながら、ちょっとずつ体力的に戻していけたらいい」と前だけを向いた。

 横綱鶴竜(35)=陸奥=の胸も借り、ぶつかり稽古でも汗を流した。合同稽古は25日まである。「まだ1日ですけど、まあいい稽古ができたかな」。久々に関取衆と活気ある稽古を行い充実の口ぶりだった。

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