パナソニック・福岡堅樹 「できることに感謝して」喜びを胸にTL開幕

 ラグビー・トップリーグ(TL)が20日、開幕する。国内での公式戦は約1年ぶり。今季もコロナ禍の影響を受け、当初の予定より1カ月遅れでの開幕で大会方式も試合数を減らす形で変更した。パナソニックは2019年W杯日本代表メンバーで今季を最後に医師の道へ進む福岡堅樹(28)やプロップ稲垣啓太(30)、主将のフッカー坂手淳史(27)らが先発に名を連ね、リコー(秩父宮)と開幕を戦う。

 ラグビーのある日常が1年ぶりに始まる。1カ月の延期を経て、たどり着いた開幕。「試合をやると言ってもらえているだけでホッとしている。できることに感謝して、(ファンが)またラグビーを見たいと思えるプレーをしたい」。今季を最後に医師の道へ進む福岡が喜びを胸に約束した。

 昨季はコロナ禍により6節でTL中止となった。自身は15人制代表から引退を表明し、7人制で東京五輪出場を目指したが、大会が1年延期になり断念した。今季TLも当初開幕予定の1月16日を前に6チーム計60人以上の陽性者が判明し、1カ月の延期。誰も経験したことのない難しい1年となった。

 だからこそ、「その中で何ができるかを常に考えるようにしてきた」と福岡。前向きに進学のための勉強とラグビーを両立し、11日の練習試合クボタ戦ではトライも決め、順調な仕上がりを見せた。

 パナソニックには、19年W杯で日本中を熱狂の渦に巻き込んだ桜戦士が多く所属するだけに期待は大きい。稲垣は「パフォーマンスをしっかり発揮することにフォーカスする」と全力プレーを誓い、坂手は「会場に来ていただいた人、テレビで見てくれているファンの皆様に楽しい、わくわくするラグビーを見せたい」と意気込んだ。

 狙うは5季ぶりの頂点。福岡は「優勝に貢献できるように、納得できる形で終わりたい」。チームのためにもラストシーズンを走り抜く。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス