石川佳純、五輪代表入りも「他の人に変わった方がいいという声が…」苦悩乗り越えた今
卓球東京五輪代表の石川佳純(27)=全農=が15日、テレビ朝日系の「報道ステーション」に出演。ばっちりとメークアップした姿で松岡修造氏のインタビューに臨み、「今まで取材していたときはジャージだったので、プロの方に服を用意して頂きました」と笑顔を見せた。
20年1月に東京五輪代表に内定した。その後、苦悩があったことを明かした。
「安心感はまったくないです。逆に他の人が出た方がよかったと言われたくないと思いました。負けたり国際大会でいいプレーができないと、他の人に変わった方がいいという声が聞こえて、ネガティブに捉えてしまって…」。
代表入りを果たしても、周囲の声やプレッシャーとの戦いだったことを振り返った。
転機は新型コロナ禍。常に大会に追われる日々から、日常がすっかり変わったことだった。
「自粛期間が今までより暇。その中で自分自身を見つめ直せて、色んなことが気にならなくなった。少し余裕が生まれて、ひたすら卓球に打ち込んで。地力を伸ばさなきゃダメだと」
「経験だけじゃなくて進歩しないといけない」
純粋に競技に打ち込むことで、不安やプレッシャーをから脱却した。
1月の全日本選手権では、決勝で伊藤美誠と対戦。フルセットの末、逆転勝利。5年ぶりの優勝に涙を流した。
「攻め切って勝ったのが自分の中で新しかった」
「自分の進歩、成長を感じられた。強くなれたことが嬉しかった」。
ひとまわり強くなったことを実感して、東京五輪に臨む。