森喜朗会長が辞意 発言から8日…問題の経緯

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が女性蔑視ととれる発言をした問題の責任を取り、辞任する意向であることが11日、関係者の話で分かった。12日午後3時からの評議員、理事を集めた合同懇談会で表明する。一連の問題の経緯をまとめた。

 森会長が問題となる発言をしたのは3日に行われた日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会だった。

 あいさつの中で、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言いますが、ラグビー協会、今までの倍、理事会に時間がかかる」、「(組織委の女性役員について)みんなわきまえておられて。みんな競技団体からのご出身であり、また国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。ですからお話もきちっとした、的を射た、そういうお話をされて、本当にわれわれ役だって(編集注・役に立って)おりますが、欠員があるとすぐ女性を選ぼうということに、今しているわけであります」などの発言をした。

 このことが問題視されると、4日に取材応対をし、前述の発言を撤回して謝罪した。この段階では辞意は否定していた。

 ただ、この取材応対では、会長職に自身がふさわしいと思うかと問われ「さあ、あなたはどう思いますか」と聞き返したり、詳細に発言の真意を問いただす記者に対し「面白おかしくしたいから聞いているんだろ」と不快感をあらわにしたりしていた。生中継もされていたこの模様を見ていた人からの、大きな反発を招く結果になった。

 発言の撤回・謝罪後に「この問題は決着した」との見解を示していた国際オリンピック委員会(IOC)も9日になって、「完全に不適切だ」と非難する声明を改めて発表した。10日には最高位スポンサーであるトヨタ自動車の豊田章男社長が「遺憾」と声明を出していた。

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