錦織圭、初戦敗退も光「感覚と球筋が良かった」 完全復活へ手応えつかむ

 「テニス・全豪オープン」(8日、メルボルン)

 開幕してシングルス1回戦が行われ、男子で2年ぶりに出場した世界42位の錦織圭(31)=日清食品=は第15シードのパブロ・カレニョブスタ(スペイン)に5-7、6-7、2-6で屈し、2009年大会以来の初戦敗退を喫した。男子で杉田祐一(三菱電機)内山靖崇(積水化学)西岡良仁、女子で土居美咲(ともにミキハウス)日比万葉(グラムスリー)も敗れた。

 新型コロナウイルスの影響もあり、万全の状態で臨めなかったことや相手のレベルを考えれば、悲観すべき負けではなかった。錦織は前哨戦より球の伸びを実感し「勝てるんじゃないかと思えるほどの出だしだった。感覚と球筋が良かった」。2009年大会以来の初戦敗退にも明るい光を見いだした。

 8強入りした2年前の4回戦では5時間5分の激戦の末に逆転で破ったカレニョブスタとの再戦。フラットな打球で早めの勝負を仕掛けた前哨戦より回転量を多くしたショットを駆使し、じっくりと組み立てた。第1セット、第2セットともに先にブレークを許しても挽回し、ノータッチで決めるショットが増えた。

 右肩痛で20年12月まで力を入れてサーブを打てなかった。オーストラリア入国後には感染防止で2週間の完全隔離。短期間で上方修正した底力はさすが元世界4位だ。「先週は(世界トップ10に)戻れるとは言えなかったが、できそうかなというのは少し見えてきた」。錦織にとっては確かな一歩。完全復活への手応えはつかんだ。

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