大坂なおみ、森会長の発言「少し無知」 全豪OP前哨戦は棄権で本番へ集中

 「女子テニス・ギプスランド・トロフィー」(6日、メルボルン)

 女子テニスの世界ランク3位、大坂なおみ(23)=日清食品=が6日、四大大会第1戦全豪オープン(8日開幕)の開催地メルボルンで会見した。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)による女性蔑視発言についても言及。「いいことではないし、その背景を知りたい。情報不足で少し無知な発言だと思う」と述べた。

 大坂が、世界中を巻き込んでいる『森発言』について口を開いた。四大大会の開幕を前にした会見。内容は、3日の日本オリンピック委員会(JOC)評議員会における『女性がたくさん入っている会議は時間がかかる』などと発した森氏についても及んだ。

 大坂は「彼のような立場にいるなら何かを言う前に考えるべき」と、トップが放つ言葉の重みを指摘した。そして「周りの人も、発言が多くの人をどういう気持ちにさせるかを(森氏に)伝えるべき」との考えを披露。辞任すべきかどうかについては「分からない」とした。

 大坂は全豪オープンの前哨戦として、6日に組まれていたギプスランド・トロフィーのシングルス準決勝を棄権した。このことに関して「試合が続いたので少し肩の状態が気になった。全豪前に十分な休養が欲しかった」と、本番を見据えた判断であることを強調した。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、前哨戦は全豪と同じ会場で開催されている。5日の準々決勝まで3試合を戦っており「普通は四大大会直前の週の大会ではプレーしない。棄権は正しい決断だと思う」と話した。2年ぶり2度目の優勝を狙う全豪。第3シードに入り、1回戦では世界ランク39位のアナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)と顔を合わせる。

 開幕まで半年を切った東京五輪についても語った。シングルス世界ランク3位で、出場権獲得が確実な状況。金メダル候補と期待される日本のエースは「五輪は楽しみだし、ものすごく情熱はある」と意気込みを口にした。

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