大坂なおみが4強入り 安定した試合運びで完勝!全豪に向け勢い

 「女子テニス・ギプスランド・トロフィー」(5日、メルボルン)

 シングルス準々決勝で第2シードの大坂なおみ(23)=日清食品=が世界ランキング79位のイリーナカメリア・ベグ(ルーマニア)を7-5、6-1で下し、準決勝進出を決めた。女子のヤラバレー・クラシックのダブルス準々決勝で第3シードの青山修子(近藤乳業)柴原瑛菜(橋本総業)組は4強入りを果たした。選手らが宿泊するホテルで新型コロナウイルスの陽性者が出た影響で男女の前哨戦は4日の全試合が中止となり、5日に再開された。

  8日開幕の全豪に向け、大坂が上昇気流に乗ってきた。新型コロナウイルスの影響で4日の中止を挟んで再開した前哨戦で、初対戦だったベグに完勝。「未知の相手を知ることが楽しかった。試合を重ねるごとに良くなっている」と満足そうな笑みを浮かべた。

 初戦の2回戦、3回戦の2試合は日中の屋外だったが、準々決勝は夜で屋根が閉まり、室内コートに変わった。気温、湿度などの変化に伴い、ラケットのガットは調整が必要となり、ショットは伸びが変わる。序盤はフォアでベースラインを越えるミスが目立ったが、すぐに修正した。

 「今は体よりも精神面で考えることが多い」。2年ぶりの優勝を狙う全豪本番でもコロナ禍で大会運営の急な変更が予想される。臨機応変な姿勢が勝ち上がる鍵にもなる。

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