一山麻緒が優勝 日本記録切れず「力不足」「残念でした」と涙ぐむ

大会新記録の好タイムでゴールテープを切る一山麻緒(撮影・高部洋祐)
2時間21分11秒で優勝した一山麻緒(撮影・高部洋祐)
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 「大阪国際女子マラソン」(31日、長居公園)

 東京五輪代表の一山麻緒(23)=ワコール、前田穂南(24)=天満屋=らが参加し、異例の周回コースで行われた。一山が2時間21分11秒で優勝した。

 優勝を決めた後の場内インタビューでは「このような開催も難しい中で、選手のためにこの大会を予定通りに開催してくださって、本当にこの大会で日本記録っていうのを本当は出したかったんですけど、私の力不足で達成できなくて、楽しみにしていた方には申し訳ないんですけど、開催してくれてありがとうございました」と日本記録を出せなかったことを謝罪した。

 ワコールのスタッフと、日本記録更新を喜びたかったようで、涙ぐみながら「いつも、私と同じ気持ちで目標に向かって最高のサポートをしてくれるワコールのスタッフなので、本当は一緒に喜びたかったんですけど、残念でした」と涙ぐみながら振り返った。

 一山と前田は10キロ過ぎまで、野口みずきの日本記録2時間19分12秒(2005年ベルリン)を上回るペースで2人で先頭集団を形成した。12キロ付近で前田が脱落し、そこから一山のひとり旅となった。

 今回は、ペースメーカーに大会史上初めて男子を起用。第1集団を川内優輝(33)=あいおいニッセイ同和損保=らがペースメーカーとして先導した。川内は中盤からペースダウンした一山に励ますような声をかけた。一山が30キロ過ぎから特に苦しい表情になると、路面の状態を知らせるなどバックアップ。ペースメーカーを外れる競技場に入る直前まで何度もげきを飛ばした。

 今大会は新型コロナウイルス感染予防の一環として、従来の市街地を走るコースを変更。同公園の1周約2・8キロの園路を約15周して、無観客のヤンマースタジアム長居にゴールインした。

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