森喜朗会長 五輪再延期否定「絶対不可能だ」 世論調査トップの45%も

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が12日、都内で行われた組織委職員への年頭あいさつと講演会に出席し、東京五輪への決意を語った。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、緊急事態宣言の真っただ中。世論調査では今年の開催に否定的な声が8割を占めるなど、逆風が吹く中だが「私がここで考え込んだり、迷ったりすれば、すべてに影響する。あくまで進める」と、強調。一方で「私の立場で今年難しいとは口が裂けても言えない」と葛藤もにじませた。

 世論調査では再延期が最も多く、約45%を占めた。ただ、森会長は再延期について「絶対に不可能だ」と断言。「お金の問題ではない」とし、開催準備にあたる約5000人の組織委職員の多くが都などからの出向で、さらに延ばすのは困難だと指摘した。

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