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世羅5年ぶりアベックV 名門復活!男子は歴代最多10度目優勝決めた

 「全国高校男子駅伝」(20日、たけびしスタジアム京都発着)

 世羅(広島)が男女ともに2015年以来の頂点に立ち、アベックVを飾った。今大会で50回目の出場となる男子は2時間1分31秒で歴代最多を更新する10度目の優勝。5位で出た3区のコスマス・ムワンギ(2年)が区間新記録の快走でトップに立ち、そのまま後続が逃げ切った。

 両手を横に大きく広げながら、ゴールテープを切った。無観客でいつもの熱気はない。それでも仲間の絆という名のタスキを師走の都大路でつなぎ、手にした最強の称号。世羅が昨年12位から堂々と息を吹き返す圧巻の走りで、5年ぶりに頂点に立った。新宅監督は「最後までドキドキしていた。よく走ってくれたと思う」と選手たちをねぎらった。

 3区で20秒差の5位でタスキを受けたケニア出身の留学生、ムワンギが1キロ足らずで4人を抜いて首位に立つと、独走態勢。区間記録を16年ぶりに1秒更新する22分39秒で走り抜け、2位洛南に55秒差をつけて主導権を握った。ムワンギは「うれしい。コースレコードを狙っていた」と勝利の立役者らしく、胸を張った。

 歴代最多優勝回数を誇る名門だが、苦しい時期も乗り越えた。昨年は想定外の12位。チームが変わる契機となったのは今年1月の都道府県駅伝が終わった後。OBで青学大監督の原氏が世羅高を訪れる機会があり、こう激励された。「強い世羅であれ」。チーム全員の意識が一変した。

 4、5月はコロナ禍で各選手が実家に戻り、自主練習を余儀なくされた。そこでLINEグループを作って連絡を取り、一日の走った距離を伝えたりして刺激を与え合った。「お互いに励まし合って、きょうまで来られた」と新谷主将は、チームみんなで手にした優勝の喜びをかみしめた。

 就任1年目で初Vとなった新宅監督は常々「速さより強さ」を求め、5年前にVを決めたのがこの日と同じ12月20日だと言い続けてきた。「お前たちならできる、と言ってきました」。つかんだ頂点の座。苦境を乗り越え強く、太くなった名門が黄金時代に突入していく。

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