レスリング南條早映がV2「パリ五輪こそは」“ポスト川井梨紗子”名乗り

女子57キロ級決勝 永本聖奈(手前)を攻める南條早映=駒沢体育館(代表撮影)
女子57キロ級決勝 優勝した南條早映(代表撮影)==駒沢体育館(代表撮影)
女子57キロ級決勝 セコンドについた川井梨紗子(左手前)は優勝した南條早映を労たたえる=駒沢体育館(代表撮影)
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 「レスリング・全日本選手権」(19日、東京・駒沢体育館)

 計8階級が行われた。女子57キロ級は、南條早映(21)=至学館大=が2連覇した。同階級東京五輪代表の川井梨紗子(26)=ジャパンビバレッジ=が出場を見送った中、決勝は永本聖奈(至学館大)との同門対決を制して頂点に立ち、「優勝できてホッとしている」と安どの涙を流した。

 不安を払しょくする優勝だった。今年1月、朝練習のランニング後、歩けないほどの激痛が右足を襲った。複数の病院で検査を受けたところ、右足の骨挫傷が判明。新型コロナウイルス感染拡大による自粛期間は回復に努めたが、練習再開後も足を踏み込む際に痛みが生じたため、なかなか自分から攻め切れない状態が続いたという。

 不安が募る中で励みになったのは、大学OBの五輪金メダリストである登坂絵莉や川井梨らのアドバイス。特に同じ階級のライバルでもあった川井梨には「1試合1試合、リラックスして焦らずに落ち着いて」と声を掛けてもらい、力を発揮することができた。

 前柔道女子代表監督の南條充寿氏を叔父に持つ南條は、JOCエリートアカデミーから名門の至学館大に進学して3年目。東京五輪へは川井梨、五輪4連覇の伊調馨(ALSOK)らと代表を争い、19年全日本選抜選手権では伊調と接戦を演じるなど3位と善戦したものの、五輪には届かなかった。

 既に照準は2024年に合わせており、「パリ五輪こそは出られるように、という思いはある」と意欲。東京五輪後の川井梨の去就は未定だが、「ずっと目標で憧れの選手。倒せるように練習したい」と“後継者”として名乗りを挙げ、「まずは来年の明治杯(全日本選抜選手権)で勝って、世界選手権で優勝できるように」とステップアップを誓った。

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